私が実際にサイドFIREしてみて大事だと痛感したこと、また、いろんなFIRE達成者がなぜ決断できたのか、などを考えたときに、どんなことが大事なのかをぶっちゃけたいと思います。
よく、FIRE目指していて、いざ5000万円や1億円の資金形成したときに、
「もう少し資産形成しないと不安」
「心配だからしばらく働く」
となり、なかなか会社を辞める判断をできない人も多いです。
このようになってしまうのには原因があります。それは、FIREを決断するうえで必要なことを自分で把握できておらず、自信がないからです。
この記事では、1日でも早くFIREしたいという方のために「FIREに大事な3つのこと」をご紹介したいと思います。
早期FIREに大事なこと
- 投資経験値
- 手に職を持つ or 副業
- FIRE後のライフプランニング
上記の1、2、3、のうち、いずれか1つでも優れていれば、早期FIREできると思います。また、会社を辞める決断もできるかと思います。
その理由は、
1. 投資経験値があれば、利回りを想定以上に出せたり、大不況時にうまくやりすごせたりするので、不労所得を安定して得ることができるからです。
2. 手に職を持っていたり副業で収入があれば、大不況時に資産が目減りしても、最悪、不労所得とは異なる方法で収入を得て生活を維持できるからです。逆にここが無い場合は投資1本の収入になるので、世界経済の大暴落時に自分のメンタルを保つのが難しく、かなりツライ気持ちになります。
3. FIRE後のライフプランニングは、FIREを行う決断時において、自分の支出を正確に把握しておき、FIRE生活をイメージするのに必要です。このプランニングを綿密に行っておけば、「いますぐ会社を辞めてもFIREできるんじゃね」という自信を確信に変えることができます。
もしも、上記の1、2、3のうち、ひとつも自信がないという方は、FIREに対して知識や経験が不足しているので、FIREが途中で失敗してしまったり、FIREを満喫できずに不安になってしまうリスクがあります。このような方は、自分でも無意識にFIREについてしっかりとしたイメージすることができないので、早期FIREすることに踏ん切りがつかずに、また会社を辞める決断もできないということに繋がっていると思います。
以上が、私が実際にFIREしてみて大事だと思った3つのことであり、以降では、この3つのことについて、もう少し詳しくお伝えしたいと思います。
1. 投資経験値
いうなれば、FIREは、株や不動産などの不労所得で生活することになります。
投資経験値が少ないと、理にかなっていない投資を行ってしまい、FIRE後に資産を大きく減らしてしまうこともあります。また、株や世界経済が大不況になった際にどうすれば良いか分からず、精神的なストレスが半端なくかかります。
例えば、日経平均は、大暴落時は一日で▲10%落ちたことも過去にあります。株式資産を1億円持ってる方だと、一日で▲1千万円となります。その後もじわじわと下落が数カ月続きます。ガチホで持ち続けるのか、銘柄をリセッションするのか、損切りするのか、買い増しするのか、選択肢はたくさんありますが、どれがよいのかが全く分からず不安な日々を過ごすことになります。
FIREするひとは運用資産がかなり大きいので、暴落時に何かよりどころを持っておかないとメンタルが持たないです。これは私自身、本当にそう実感しています。長い下落が続くと、かなり落ち込み、毎日がつらいです。私の場合は、暴落時のよりどころは、①現金ポジ(普段30%程度)を使った買い増しでのキャピタルゲイン狙い、およびに、②副業での収入による生活維持、となります。
投資経験値はすぐには身に付かないので、じっくりと自分のスタンスに合う投資方法を勉強しながら探していくことになります。
ギリギリの資産でFIREする場合の注意点
もし、比較的ギリギリの資産(3000万円~5000万円)で、早期FIREやサイドFIREを行う場合は、投資スキルはあったほうが絶対に良いです。リーマンショッククラスの不況がきた場合は、株価の回復に数年かかる場合があります。ギリギリの資産だと、生活費で資産が目減りしていき、数年後くらいに資産がショートするリスクがでてきます。精神的にも苦しいので、普通のひとよりも投資の勉強を行い、運用成績が安定してプラスになるくらいの実力をつけておいた方がよいです。また資産運用がよいと、想定していた生活よりも贅沢で快適なFIRE生活をおくることができるので、かなり大事です。
余裕を持ってFIREするのが理想だけど、、、
よくインデックス全振りでFIREを目指すひともおおいですが、そのような方は、比較的安全な資金(例えば2億円以上)を資産形成してからFIREしているひとが多い印象です。これも正解だと思います。資産が大きいと安全領域が増えるので、多少の不況がきたとしても、ガチホで耐えれば何とかなることが多いからです。ただし、インデックス投資で2億円以上ためるのには、かなりの入金力が必要になるので、ハイクラスな職業の方しか目指せないかと思います。
投資経験値をあげるには
投資経験値を上げるには、
・実際に投資を行う
・投資の本(とくにFIREにはバフェットさんがおすすめ)をよむ
・X(旧ツイッター)で有益な情報を教えてくれるひとをフォローする
・投資の仲間をつくる
など、うまく自分の生活に投資情報を取り入れて、投資をより身近なものにしておくのが大事です。
また、実際に投資をはじめるとビギナーズラックもありますが、かならず失敗することもでてきます。はやいうちに失敗しておくことで、同じ過ちをおかしにくくなるので、少額からでもよいのでいろんな投資を試してみて、長く相場に生き残り続けることが大事だと思います。
ここで、私が実際に投資で失敗した一例を紹介しておきます。
私の投資失敗一覧
・仕手株に手を出しマイナス200万円(1カ月)
・先物取引でマイナス50万円(数週間)
・デイトレードでマイナス240万円(1日で)
・仮想通貨でマイナス50万円(数カ月で)
・塩漬けでマイナス200万年(数年で)
大きい金額で、かつ、無茶なトレードをしてしまったなと、あとになって気づきますが、実際にその状況にいるときはなかなか気づけないものです。
特にデイトレードなど、短期間で資産が増えるのは魅力的ですが、世界のスーパーコンピューターのアルゴリズムに負けないメンタル、プロのデイトレーダーとの日々の対抗が必要になるので、初心者は勝つことがかなり難しいです。また、毎日PCに張り付き、長丁場に耐えられる体力とメンタルも必要になり、さらになかなか勝つのが難しいので、私は数カ月トライしてみましたが断念しました。また、大口のファンドなどは短い期間で利益を上げる必要があるので、やはり短期勝負はプロが多く激しい攻防戦となります。
一方、個人投資家の強みは時間にとらわれずに長期投資ができるところです。割安な株を集めて保有おく(バフェットさんのスタイル)ことで複利の力も味方につけて、じっくりと資産形成をすることができます。
もし、投資に失敗してしまい、お金をたくさん失ったときに、「自分は投資に向いていない」「自分はFIREに向いていない」と、不安に思う方もおられると思います。でも、調べてみれば分かると思いますが、実際に数十億円の資産形成をしているトップの投資家さんたちも、昔は同じような大失敗をしています。
大事なことは、相場に長く生き残り、自分の投資スキルを磨いていくことだと思います。まずは少額ではじめる、まずは投資信託からはじめる、まずは分散投資を行う、まずは大企業の高配当株を購入するなど、少しずつ始めやすいところから投資を学んでいき、多くの失敗を経験しながらも損失を小さくとどめて、自分に合う投資スタイルを確立していくことが大事かと思います。
現在の私の投資手法
色々な失敗を重ねた結果、私の今の投資スタイルは下記になっています。
・資産10%はインデックス積立(全世界株式日本除く)
・資産50%は、高配当/割安株を、月足チャートで安いときに買う。大型で人気で、売上や利益が伸びていて、累進配当、連続増配のものをできるだけ選ぶ。基本的にガチホ。買った理由と違う状況になったら売る(業績が落ちた、社長が信用できない、無配になった、コンプラ違反したなど)
・資産10%くらいはテーマ株やグロース株で中期スイングを行う。これは、安定投資が少し退屈だと私が感じており、投資スキル向上や世界経済の情報を常に仕入れるという目的も含めて行っています。損切りや利確のルールをしっかりと定めて、リスクを最小化しながら運用しています。
・現金は30%くらい残しています。これは株価が大暴落したときに、株を買い増しするために置いています。大暴落後はゆっくりと株価がもとに戻っていくので、ある程度回復したら売却してキャピタルゲインを得て、現金比率をまた30%に戻すという使い方をしています。FIRE中は大暴落が天敵になるので、そこはしっかりと対策をしています。
私は、上記に気を付けながら資産運用をしており、いまでは年間10~20%の成績を上げることができるようになっています。私のFIRE計画時の利回りは4.5%で設定していたので、計画時よりも運用成績がよく、総資産は少しずつ上振れしていっています。
おすすめの投資勉強法について
投資の本で読んで一番よかったのは、下記のバフェットとソロスの投資哲学です。世界的に有名な投資家のバフェットとソロスの考え方や手法がまとまっており、投資に関する考え方を学ぶことができます。私は、この本を読んで、自分に合う投資スタンスのベースを見つける際にとても役立ちました。またプチ情報としては、日本で有名な投資家のテスタさんも昔読んだことがあるとYoutubeで言われていました。絶対に1回は読んでおいて損はないと思います。
ちなみに、この本は大きな図書館においていることもあります。本の購入費用が勿体ない!1円でも資金を投資に回したいというFIRE本気の方は、お近くの図書館で探してみてください(笑)
大阪の中之島図書館/中央図書館にはありました!
次に、Xは、しっかりとした投資理論や経済情報を教えてくれるひとをフォローしておくのがおすすめです。
私は下記の方をフォローしています。
・テスタさん(投資家の有名人)
・KAZZNさん(高配当/バリュー/なんでも)
・KAZMAXさん(仮想通貨の世界ランカー/テクニカル面の勉強になる)
・puzzlefishさん(株理論が詳しい)
・かりんさん(テーマごとに株情報を教えてくれる)
・後藤達也さん(元日経記者/米国経済含め色々と教えてくれる)
・井村俊哉さん(有名な日本の投資家。有名人)
・ヘム/配当&優待&DOEさん(投資理論の解説が多い)
逆に、Xには、仕手株で有名で人気の方もおおいです。大きく得をすることもあれば、大きく損をすることもあるので注意が必要です。基本的に、初心者が仕手株を触ると大ヤケドすることがおおいです。いまの仕手株の銘柄がどんなものかを把握し、それは触らないようにするためにフォローしておくのも良いかと思います。
(名前は伏せておきます)
あと、Youtubeは、テスタさんの
・切り抜き動画
・松井証券(マジカルラブリー)とのコラボ動画
がおすすめです。
一般の方の多くの悩みに対して回答してくれているので、投資の考え方や悩み解決に繋がるかと思います。
2. 手に職を持つ or 副業
これはいうまでもないです。
手に職を持っておく or 副業があれば、メインの投資の不労所得が不調だったとしても、FIRE生活を維持することができます。
これは、世界経済が不況になったときに、メンタルを保つのに非常に大事だと思ってます。いざとなれば、自分で稼ぐ力があるというだけで、相場に対する向き合い方や余裕度が変わってきます。
完全FIREは憧れますが、資産が大きく目減りすると、毎日が心配になったり、生活水準に気を付けたりしないといけなくなるので、やはり、よりどころを持っておくことが大事です。
上記職業ですでに働いている方はよいですが、違う職種で働いていている方でFIRE後に生かしやすい業種に転職したいなという方は、チャレンジしやすい20代のうちにすぐに転職するのがおすすめです。
もし、私が今の知識をもったまま、20代に戻ることができたとしたら、IT業界に転職をしてWebクリエイターやアプリ開発のスキルを身に付けるか、金融関係に就職してFPやIFAなどのコンサル力を身に付けることを選ぶと思います。
それほど、いまの日本の社会(転職市場)は、高年齢でかつ未経験の人には冷たい世界だということを知っておいていただきたいです(TT)。
手に職
FIREを一度経験してしまうと、会社勤め(毎朝おきて、満員電車にのって、上司に気を使って、、、)はできない人間になってしまいます。いまさらフルタイムで働けない・・・
なので、場所にとらわれない、手に職を身に付けておくのも良いかもしれません。
一例をあげると
・Webエンジニア
・プログラミング
・AIエンジニア
・CAD
・コンサル
・FP
などなど
このようなスキルを身に付けておくと、自宅でPC一台あれば仕事ができますし、例えば欲しいものがあるときに、臨時出費のために副業を行い、お小遣いを稼ぐこともできます。
繰り返しになりますが、20代の方であれば、おもいきって転職してみるのも良いかと思います。日本の転職市場は、30代以上はやはり未経験は採用されるのが難しく、入社後も求められるレベルが高く、なかなか苦労することがおおいです。
副業
手に職があれば、そのスキルを利用して副業に活かすことができるかと思います。
下記のようなアウトソーシングで仕事を自分のペースで請け負うのも良いかと思います
・アウトソーシング
・ココナラ
・ランサーズ
また、SNSを通じて、比較的はじめやすいブログ、Youtube、Udemy講師なども良いかと思います。ストックビジネスなので、毎月、収入が安定して入ってきます。ただし、なかなか競争が激しく、収益を得るためにはかなりの努力と時間が要することが多いので、そこは注意しましょう。FIRE計画は数年~数十年かかりますので、このようなSNSを通じた副業を成長させておくのも良いかと思います。
・ブログ運営
・Youtuber
・SNS
・Udemy講師
など
できれば、自分が副業でどのくらい稼げるかを知っておいてから、会社を辞めてFIREするのが理想です。
とはいえ、副業禁止の会社に勤めている方もおられると思います。そのような方は、SNSでフォロワー数だけを増やしておく(すぐに宣伝費に変えられる)、こっそり副業する(会社規約に反するので問題になるので自己責任ですが、、、ちなみに雑所得が年間20万円以下までだと申告不要なので、住民税などからばれにくいです)など、自分の副業での収入額をイメージしておくのが良いです。
3. FIRE後のライフプランニング
実際の支出と収入額を計算したり、FIRE後の生活費を正確にイメージしておくのが大事です。お子さんや奥さんがおられる場合は、10~20年後までのライフプランニングもあればよいかと思います。
これを行っておくことで、自信をもってFIREを決断することができますし、実際にFIREを始めた際に、いまの資産推移が思い通りなのかをどうかをチェックできたり、支出を調整したりすることができます。
ライフプランニングは、簡易なものであれば、自分で設定することができます。ただし、ファイナンシャルプランのことを勉強したり、エクセルで計算したりする必要があるので、ある程度の知識とパソコンスキルが必要となります。
自分でライフプランニングするのは無理!、面倒だという方は、独立系ファイナンシャルプランナーに相談するのが良いかと思います。独立系とは、企業に所属していないFPのことです。中立的な目線でライフプランを提案してくれるのでおすすめです。
(企業FPは、保険会社や銀行や証券会社に所属しているので、所属企業の保険プランを勧誘されることになります。FIREを目指す人は、手数料の高い保険にはできるだけ加入せずに、株式投資や不動産など、手広く運用するのが期待値が高いので、企業FPではなく、独立系FPに相談するのが好ましいと思います)
ちなみに、ライフプランニングに必要なキーワードを紹介しておきます。このあたりを把握していないと、FIREの計画に抜け漏れがある可能性が高く、ギリギリの資産形成で早期FIREを考えている人は特に注意が必要になるかと思います。
ライフプランニングに大事なキーワード抜粋
・利回り(インカムゲイン)
・利回り(キャピタルゲイン)
・複利の効果
・特定口座での税率
・外国株の配当控除
・新NISA
・iDeCo
・退職金の税金控除の計算
・物価上昇率
・国民年金、厚生年金
・国民健康保険
・住民税の計算
・所得税の計算
・確定申告
・子供の段階別教育費
・住宅ローン、車のローン
・家賃、持ち家/固定資産税、管理費
・給与計算、税金控除
このようなキーワードを理解し、基礎的な知識を身に付けておけば、あとはエクセルなどで数値計算していくことになります。
ちょっと自信がない!というかたは、自分でFPの勉強をはじめるのも良いですし、ココナラなどでFPに簡易相談するのもよいですし、独立系FPに相談するのが良いかと思います。
はやめに勉強しておくのが大事です。
いざ、FIREをしてみてから、数年前に知っておけば、もっと資産が増えた状態でFIREできてたのに・・・ということが多々ありました。
それはNISAやiDeCoやインカム/キャピタルの考え方、住民税や社会保険料など、もろもろです。
さいごに
今回あげた大事な3つのことのうち、1つでも自信をもてるところを用意してから、FIREすることを強くおすすめします。
もしFIRE失敗すると、結構、ツライことになります。フルタイムの仕事を探さないといけない、無職期間が長いので再就職先がない、保有スキルも古くなるので再就職先の仕事内容や年収が悪化するなど。。。
また、FIRE中も資産が大きく減少したら、不安でしょうがない気持ちになり、メンタルがすり減ります。
せっかくFIREするのであれば、快適に人生をすごせるように、また好きなことを満喫できるように、自信のもてることを身に付けておくのが良いかと思います。
以上となります。ここまで読んで頂きありがとうございました。
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