電気湯沸かし器は、大きく分類すると、「電気ポットと、ケトルと、フラッシュウォーマー」の3つに分けることができます。また、それぞれに非常にたくさんの種類があるため、どれを買ったらいいのか分からない方は多いと思います。
この記事では、大手家電メーカーに10年在籍している家電大好きな私が、「用途別にオススメ商品を提案したい」と思います。
また、電気湯沸かし器の「種類」と「メリット、デメリット」と「沸騰時間、電気代」についても、イラストを交えて分かりやすくまとめましたので、ぜひ参考いただけたらと思います。
まず、読んで頂きたい!
電気湯沸かし器の「種類」と「メリット、デメリット」
「種類」について
現在、電気を使った湯沸かし器は、下記のように、「電気ポット」、「ケトル」、「フラッシュウォーマー」の3つがあります。
【電気ポット】
「電気ポット」は、魔法瓶の役割も兼ね備えた保温機能があるのが特徴です。これより、いつでもすぐに、熱湯を使うことができます。容積は2L~3Lのものが多く、象印やタイガーなどがメーカーとしては有名です。
【ケトル】
「ケトル」は、必要な水の量を短時間で沸騰させるのが特徴です。そのため、都度沸かす必要がありますが、コーヒー150mLであれば50秒程度、カップラーメン用の湯300mlであれば90秒程度と、かなり短時間で湯を沸かせます。容積は1L~2Lのものが多く、T-falなどがメーカーとしては有名です。
【フラッシュウォーマー】
「フラッシュウォーマー」は、水から2秒で熱湯を作り出すのが特徴です。ウォーターサーバーにおける熱湯生成に使われている電熱配管技術を、小型で簡易的な商品として販売されたのがフラッシュウォーマーです。500mLのペットボトルの水を頭に装着させるタイプが多く、中国メーカーが多いです。
「メリット、デメリット」と「容積、沸騰時間、電気代」
ここでは、メリット、デメリットを整理したので解説いたします。また、容積、沸騰時間、電気代についても独自計算したので参考いただけたらと思います。
(これらを理解することで、どの電気湯沸かし器が一番欲しいのかがイメージできると思います)
それでは、整理したものが下記になります!
【電気ポット】
・メリットは保温機能によりいつでもすぐにお湯が使えるということです。
・デメリットは電気代が高いことです。理由は、湯を沸かす時だけでなく、保温時の待機電力分も電気代がかかるためです。
・容積は2L~5Lと大きい商品が多いです。
・沸騰時間は、15分程度/Lと時間がかかります。この時間は、タイガーのHPを参考にしました。2Lを沸騰させるのに30分程度かかるので、1Lを沸騰させるのは半分の15分程度になると思います(Whが一定で、水の容積が半分となるため、熱変換に必要な時間は半分になります)
・電気代は 5.5円~8円/日 と高いです。電気代は1L/日の単位で試算しています。こちらもタイガーのHPを参考にしました。製品グレードによって電気代は異なるため、幅を持たせた値になっています。
「電気ポット」は電気代は高いが、やはり、いつでもすぐに熱湯を使えるというメリットの部分が大きく、そこが電気ポットを選ぶ際の決め手になると思います。商品としては、節電機能(タイマー)を備えたものや、沸騰時に蒸気が発生しない蒸気レス構造のものなど、機能に優れたものもあります。
【ケトル】
・メリットは電気代が安いということです。電気ポットと違い、保温はせず、必要容量だけ沸騰させるためです。
・デメリットは都度、湯沸かしが必要ということです。すぐにお湯が欲しいときに、ケトルに水を入れて、沸騰するまで待つ必要があります。
・容積は0.8L~1.5Lあたりの商品が多いです。
・沸騰時間は、1Lの水の場合、5分程度必要になります。こちらはT-falの複数の商品を参考にしています。例えば、コーヒー用150mLの場合は沸騰に50秒程度、カップラーメン用300mLの場合は沸騰に90秒程度必要となります。
・電気代1L/日は、2.8円/日と非常に安いです。計算方法ですが、ケトルは1250Wh付近の商品が多いので、1kWhあたりの電気代を27円とした場合、沸騰にかかる時間が5分程度となるため、1250Wh/1000×5分/60分×27円 =2.81円で計算しています。
「ケトル」は、やはり、電気代が安いところが魅力的です。都度、湯を沸かすところは手間ですが、少量のお湯であれば短時間で沸かすことができます。また、商品価格も電気ポットやフラッシュウォーマーよりも安く、保温機能を備えたものや、温度調整できるものなど、幅広い商品があるのも特徴です。
【フラッシュウォーマー】
・メリットは電気代が安く、ボタンを押してから2秒で熱湯がだせることです。
・デメリットは、湯の出る量が少ないことです。私が使っている「Mlte」は、カップラーメン300mLにお湯を注ぐのに90秒かかります。つまり、200ml/分くらい速度でしか、お湯が出てきません。あと、出だしのお湯が若干ぬるいせいか、電気ポットやケトルに比べて、若干お湯の温度が低いところも見られています。
・容積は商品によりますが、0.5L~1Lのペットボトルを用いるタイプが多いです。このため、一人用に向いていると思います。
・電気代1L/日は、2.9円/日と安いです。計算方法ですが、フラッシュウォーマーは1300Whの商品が多いので、1kWhあたりの電気代を27円とした場合、1Lのお湯を出すのにかかる時間が1L ÷ 200mL/分 = 5分程度となるので、1300Wh/1000×5分/60分×27円 =2.9円で計算しています。
「フラッシュウォーマー」は、電気代が安いのと、2秒でお湯がでるところが魅力的です。ケトルとの違いは、いちいち水を入れに行かずに、ボタン一つでお湯が注げるところです。しかし、湯が出る速度が遅いため、カップラーメンに使う場合は、麺が下の方が伸びてしまうので向いていないと、実際に使ってみて思いました。1人用として、コーヒーやお茶を飲むのには最も適していると思います。
ここまでが、電気湯沸かし器の「種類」と「メリット、デメリット」の解説となります。
ここからは、私のオススメ商品を提案したいと思います。
家族ですぐにお湯を使いたい人は、電気ポット
【オススメ①:省エネを重視したい方】
電気ポットを使わない時間帯はタイマーで電源を一時的に自動オフするという、省エネ機能を搭載している商品がおすすめです。電気ポットのすぐにお湯が使える利点をいかしつつ、待機電力による電気代を抑えてくれるため、デメリットの電気代を抑える商品となります。価格は9000円付近となります。
【オススメ②:低価格を重視したい方】
商品価格が4~5千円台と非常に安く、お値段を重視する方には非常にオススメ商品です。容積も2.2Lと3Lの2種類があります。
【オススメ③:大容量を重視したい方】
1日にかなりお湯を消費する家庭の方は、大容量の電気ポットがおすすめです。こちらは、容積が5Lと大きいタイプの商品となります。例えば、6人家族でカップラーメン300mLを作った場合、お湯はだいたい2L必要となりますが、それに対して容積が5Lもあるので、十分に家族分のお湯をまかなうことができます!
【オススメ④:機能重視したい方】
こちらは、沸騰の際に蒸気が出ないタイプ(蒸気レス)の商品です。蒸気がでないため、電気ポットの置き場所に悩むことがなく便利です。また、複数の節電タイマーを備えています。値段は1万円を超える価格となりますが、価格に見合った高機能なオススメ商品となります。
こちらは、パナソニックの商品となります。省エネ学習機能や、コードレス給湯などが備わっており、多機能な省エネ商品となります。
電気代を安くしたい人は、ケトル
【オススメ①:コスパを重視したい方】
ティファールのベーシックタイプは、3500円付近で、空焚き防止、自動電源OFF、と十分な機能を備えている商品となり、コスパが非常に優れているオススメ商品です。容量も0.8L~1.5と、選ぶことができます。
【オススメ②:温度設定したい方】
ケトルは温度調整機能を備えたものがあります。ミルク用に70℃にしたり、お茶用に80~90℃にしたり、カップラーメンやコーヒー用に95℃にするなど、用途に応じて温度を変更することができ、便利でオススメです。
【オススメ③:安全面に優れた商品】
こちらは、転倒時のお湯漏れ防止、蒸気レスなど、6つの安全機能を備えており、さらに、節電にも特化したタイガー魔法瓶のオススメ商品です。
【オススメ④:コーヒーを何杯も飲む方におすすめ】
こちらは、沸騰後、1時間は90℃を保ってくれる、保温機能も備えた象印のケトルとなっています。仕事でコーヒーをよく飲まれる方は、何度もケトルでお湯を沸かすのは面倒と思いますので、この商品は非常にオススメとなります!
【オススメ⑤:海外旅行用、収納もしやすい】
こちらは、ケトルを折りたためるという面白い商品となっています。収納しやすくなるのはもちろんのこと、海外の電圧にも対応しており、海外旅行先にも持っていける商品となっています。
【オススメ⑥:1人鍋にも使える便利タイプ】
一人暮らしの方には、ぜひ、オススメしたい商品です。ケトルとしてだけでなく、一人鍋としても活躍してくれる商品となっています。袋ラーメンにも便利です。
コーヒー用に仕事部屋に置くのは、フラッシュウォーマーがオススメ!
フラッシュウォーマーは、電気代が安く、2秒でお湯がでるため便利です。しかし、湯の出る量が少なく、注ぐのに時間がかかります。これより、フラッシュウォーマーは、コーヒーやお茶用として、仕事部屋に設置したり、一人暮らし用として使うのに最もマッチした商品といえます。ここでは、オススメのフラッシュウォーマーの商品を2つ提案いたします。
【オススメ①:2秒で熱湯、安全面も考慮!】
フラッシュウォーマーのなかで、人気No1の商品です。500mLのペットボトルを装着することで、2秒で熱湯を注ぐことができます。安全面としては転倒防止、空焚き防止、安心ロック機能が備わっており、お湯温度も5段階で調整できる多機能な商品となります。
【オススメ②:1Lにも対応。給水ホースで大容量も対応可能!】
500mLでは足りないという方には、こちらの商品をオススメします。1Lのペットボトルまで対応しているので、交換頻度を減らすことができます。さらに、給水ホースを使った場合は、1Lよりもさらに大きな容積を扱うことができるため、1人用だけでなく複数人にも対応できる、職場などにオススメな商品となっています。
最後に
今回は、おすすめの「電気湯沸かし器」について用途別に提案させていただきました。
電気湯沸かしは、非常にたくさんの種類がありますので選ぶのが迷うと思いますが、自分に合う商品をぜひ見つけて頂きたく思います。
他にも、電化製品のおすすめ商品を提案していますので、ぜひ、読んで頂けたらと思います↓
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