第5回目のPython超初心者入門講座です。
pythonの環境構築において
・外部ライブラリとは?
・インストールの仕方(PIPの使い方)
について説明したいと思います。
pythonをいざ使おうとしたときに、外部ライブラリのインストールがよく必要になります。初心者にとってはいきなり難易度が上がり、つまづくところになるかと思いますので、ぜひマスターしていただけたらと思います。
外部ライブラリとは?
プログラミングを簡単にしてくれる「とても便利なコマンドを集めたもの」になります。
Pythonは外部ライブラリが豊富であり人気があります。
外部ライブラリは、名前の通り、外部からインストールが必要です。
外部ライブラリをインストールすると、
・エクセルをPythonで動かす
・インターネットブラウザをPythonで動かす
・ホームページの情報を抜き取る
・表にまとめたりグラフ化する
など、少しコードを書くだけで行うことができます。
参考:標準ライブラリとは?
標準ライブラリは、「Pythonにはじめから組み込まれているとても便利なコマンドを集めたもの」なのでインストール不要です。
標準ライブラリには、
・簡単な関数(math)
・時間を表示するもの(datetime)
・ランダム関数(random)
などがあります。
標準ライブラリや外部ライブラリは、Pythonでプログラミングする際に、一番初めに読み込みを行います。「import ライブラリ名」みたいな記載のもののことです。
よく使う標準ライブラリと外部ライブラリの名前は、覚えておくと良いです。
外部ライブラリのインストールの仕方
外部ライブラリのインストールの仕方をお伝えします。
そんなに難しくないです。
まずコマンドプロンプトを起動
外部ライブラリのインストールはコマンドプロンプトから行います。やり方は下記となります。
1)Windows検索で「コマンド」と入力
2)コマンドプロンプトをクリック

次にPIPを最新にしよう
PIPとは「Pip Installs Python(or package)」の略です。
分かりにくいですが、外部ライブラリをPythonにインストールするときに入力するコマンドだと覚えておくと良いです。
PIPが最新でない場合にたまにエラーがでたりするので、念のために最新にしておきましょう。すでに最新の人は、すでに最新ですよとコメントが英語で返ってくるはずです。やり方は下記です。
3)コマンドプロンプトで「pip install -U pip」と入力
4)Enterキーを押す

外部ライブラリをインストールしよう
さいごに外部ライブラリをpipを使ってインストールしたら完了です。
やり方は「PIP install 外部ライブラリ名」となります。
データ分析でよく使う「Pandas」という外部ライブラリをインストールする場合を例にすると、下記となります。
5)「pip install pandas」と入力しEnterキーを押す

私が良く使っている外部ライブラリ
私はPythonで、
・アプリを自動で動かす
・エクセルなどにデータを自動記録
・ウェブ情報をスクレイピング
など行っていますが、この際によく使う外部ライブラリを紹介しておきます。
気になるものは「pip intall 外部ライブラリ名」であらかじめインストールしておきましょう。
外部ライブラリ | 目的 | コメント |
pandas | データ解析 | 表の作成やデータ整列からビックデータ用の下処理まで、データ解析によく使います |
numpy | データ解析 | 効率的な数値計算を行うため数学関数ライブラリです。データ解析によく使います |
matplotlib | データ解析 | 折れ線や棒グラフを描画するときによく使います。データ解析と組み合わせて視覚的に表現することが得意です |
bs4 | スクレイピング | beautiful soupと言われるもので、ホームページなどのウェブ情報をスクレイピングで集めるときによく使います |
requests | スクレイピング | スクレイピングでHTMLやXMLのデータを取得するときによく使います |
selenium | ブラウザ制御 | IEやchromeなどのウェブブラウザを自動で動かす際によく使います。サイトのログインなども自動でできます |
openpyxl | エクセル制御 | エクセルxlsxを自動で動かすときによく使います。書き込みや保存などいろいろできます |
pywin32 | エクセルマクロ制御 | win32com.clientと言われるもので、エクセルマクロxlsmを自動で動かすときに使います。またエクセルVBAの実行もできます |
pyautogui | カーソルやキーボード制御 | アプリなどで視覚的な動作をするときによく使います。例えば画面の座標を指定してダブルクリックしたり、文字を入力したり、画像認識して動作したりできます |
おまけ pipの使い方
PIPは、外部ライブラリをインストールする以外にも、色々とできることがあります。
知っておくと便利なものについて一部紹介しておきます。
外部ライブラリをアップデートする
「pip install -U ライブラリ名」

指定した外部ライブラリのversionを最新にする場合に使います。
最新の場合は、すでに最新ですよとコメントが返ってきます。
インストール済の外部ライブラリのリストを表示
「pip list」

インストール済のすべての外部ライブラリとversionを表示できます。ちなみに「pip list -o」と入力すると最新versionでないライブラリだけを表示できます。
外部ライブラリをアンインストール
「pip uninstall ライブラリ名」

不要なライブラリをアンインストールするときに使います。
y/nと聞かれるので、yと入力してEnterキーを押すとアンインストールできます。
ここまでが、外部ライブラリとPIPの使い方でした。読んで頂きありがとうございます!
★その他にもPythonの超初心者講座の記事を書いています。
⇒Python超初心者講座のすべての記事を読む
さいごに
Pythonは比較的簡単であり初心者がはじめて学ぶ言語に良いと言われています。
しかし、実際にやってみると、予期せぬエラーにはまってしまったり、解決策の調べ方も分からなかったりと、本やウェブ検索での独学ではしんどいと思いました。
Python学習を挫折せずに早くマスターして使いこなしたいという方には、Udemy動画での学習をおすすめします。
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ちなみに私はプログラミング初心者でしたが、はじめにUdemy動画で基礎的なところを勉強しました。その後は、ウェブ検索で独学で勉強していますが、今では数千行のプログラムを書いて、完全自動でウェブ情報を収集したり、アプリを動かしたりなどできるようになりました。参考いただけたらと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。今後もPython初心者に向けて情報発信していきたいと思います。
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