資格

簿記3級を1週間で合格した学習法【まとめ】

*本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

1週間の勉強で簿記3級を取得することができました。

簿記3級は出題パターンが決まっているので、問題に慣れれば合格しやすい資格です。

これから勉強する方や、すでに勉強をはじめている方に、少しでも参考になればと思い、勉強方法をまとめました。

背景:1週間で簿記3級を取得する決意

まず、簿記を取得しようと思った理由は3つです。

  • 社会人として必要な財務知識を得る
  • 将来個人事業主として独立した際の会計知識を得る
  • 株式投資の決算IRの読解力を高めたい

これらはすべて、現代の社会人にとっては重要なスキルであり、簿記はその基礎知識を学ぶことができます。このため、取っておいて損はないかと思い、勉強をはじめました。

つぎに「簿記3級を1週間で取得する」という目標を立てた理由は下記からでした。

  • 自分を追い込むため
  • 資格勉強に時間をかけすぎたくないから

私は、資格勉強はついつい後回しにしてしまうクセがあるので、短期集中で自分を追い込んで、モチベーションを維持して資格取得をしています。

今回、簿記3級は1週間という制限を設定しました。後になって思いましたが、簿記3級を1週間で取得するのは決して容易ではありませんでした。ITパスポートやFPよりも、個人的には簿記3級が難しいと感じました。その理由は、聞き慣れない勘定科目の暗記だけでなく、計算問題にも慣れる必要があったからです。

効率的な勉強法:1週間で簿記3級をマスターする

では、実際にどのようにして勉強を進めたのかについて、具体的な方法を紹介いたします。

  1. 参考書を読む (2日)
  2. 勘定科目の暗記 (スキマ時間)
  3. 模擬問題集の活用 (4日)
  4. ネット方式の模擬問での練習(1日)

1. 参考書を読む

私の勉強の第一歩は、TACの簿記3級の参考書を選ぶことから始まりました。

まずはTAC参考書を2日かけて3周しました。じっくり1周よりも、さっと3周したほうが記憶に残りやすいのでこの方法を取りました。

1周目は6時間(全体に目を通す)
2周目は3時間(全体を流し読み)
3周目は1時間(難しい箇所集中して読む)

あとで何度も見返すことになると思いますので、難しいと思ったところには、付箋など貼っておくのも良いかと思います。

ちなみにですが、TAC参考書には、簿記3級だけでなく、1級や2級の参考書もあります。いずれも一番人気であり、初学から実力者まで、幅広い層に支持されているという実績があります。

2. 勘定科目の暗記

簿記3級は、仕訳をマスターすれば合格できるといわれています。これは、仕訳をマスターしておけば、試験の7~8割の点数が取れるからです。

では、仕訳をマスターするにはどうするのが良いかですが、勘定科目をしっかりと暗記することが大事になります。

私は、TACの参考書の最後のページにある勘定科目一覧をスマホで写真を撮っておき、スキマ時間でひたすら暗記をしました。特に重要なのは、各勘定科目が「資産、負債、純資産、費用、収益」のどこの分類に属するかを覚えることです。ここは、仕訳の基礎を固める上で非常に重要です。

■役立つコメント

なぜ、各勘定科目がどこの分類に属するかを覚えるのが大事なのかですが、それは、2つの理由があります。

①借方や貸方で金額が増減する方向が異なるから

[例]
現金(資産)が増える →借方がプラス
現金(資産)が減る  →貸方がマイナス

買掛金(負債)が増える→貸方がプラス
買掛金(負債)が減る →借方がマイナス

上記例のように、資産と負債とでは符号の向きが逆になります。つまり、勘定科目の分類までしっかりと覚えておかないと、仕訳や決算整理で計算が合わなくなったりします。どういうこと?と、いまは良く分かっていない方も、学習が進めば少しずつ理解することができるかと思います。


②貸借対照表 or 損益計算書のどちらに記載するかが分かる
報告書(貸借対照表or損益計算書)によって、記載される勘定科目の種類は異なります。このため、勘定科目の分類を把握しておけば、貸借対照表や損益計算書を作る際に、どちらに記載すべき勘定科目なのかも分かります。

[例]
現金(資産)  → 貸借対照表
買掛金(負債) → 貸借対照表
仕入(費用)  → 損益計算書
売上(収益)  → 損益計算書

勘定科目の分類を覚えておけば、記載される報告書が分かり、仕訳や決算整理で計算をミスしにくくなります。つまり、3級の第3問をスムーズに解くことができます。

以上より、繰り返しになりますが
各勘定科目は、その名称と、どこの分類に属するかをしっかり覚えておけば、仕訳でミスすることがなくなり、さらに短時間で仕訳を行うことができ、合格にかなり近づくことができます。

3. 模擬問題集の活用

簿記3級が合格しやすい理由は試験問題が3パターンくらいしかないからです。

つまり、すべてのパターンを何度か練習しておけば、あとは試験本番では、問われ方や数値が異なるだけで、基本的にはスムーズに問題を解くことができるかと思います。

  • 第一問(1パターン)
    仕訳のみ

  • 第二問(3パターン)
    各元帳/補助簿の記入
    or 資本勘定の記入
    or 固定資産台帳の記入

  • 第三問(3パターン)
    精算表作成
    or 試算表作成
    or 貸借対照表/損益計算書作成

では、この3パターンを効率よく勉強するにはどうすれば良いかですが、TACの模擬問題集で練習するのがおすすめです。

その理由は、
TAC模擬問題集は、1冊のなかで、すべての問題パターンが網羅されているからです。

この模擬問題集を1~2回勉強しておけば、試験のたいていの問題に対応することができます。

模擬問題集には9試験分が収録されているので、私は4日間かけてすべて解きました。問題を解くのに9時間、解説を読むのに6時間くらいは必要になるので、毎日4時間くらいは勉強をしました。

はじめて解いたときは、30点くらいしか点数は取れませんでした。それでも気にせず、試験問題を解いていきました。解説を読んだり、参考書を読み返したりしてるうちに、点数が徐々に上がっていきました。

■役立つコメント
TACの模擬問題集は、本番の問題よりも難しいです。TACの模擬問題集では、最終的に正解率が8割くらいとることができれば、本番では8~9割くらいの点数が取れるかと思います。

4. ネットでの模擬試験の活用

簿記3級はネット試験で受けることができます。

はっきりといって、筆記試験ではなく、ネット試験で受けるのがおすすめです。

その理由は、
・日時調整が自由にできること
・一年中、受験が開催されている
からです。

例えば、試験日が近づいてきたときに、あまり勉強する時間が取れなかった場合は、日程変更をスマホで手軽に何度でも行うことができます(申し込んで1年以内であれば)。

ただし、ネット試験は、操作方法に慣れておかないと、試験時間が足りなくなり大変な目にあいます。事前にネット試験を練習する方法はありますので、2つほど紹介しておきます。

  1. TACのネット模擬試験
  2. ネットスクールのネット試験の無料体験プログラム

TACの参考書や模擬問題集には、付録でネット模擬試験のパスワードが記載されています。それを入力することで、本番のネット試験と同様のスタイルで問題を解くことができます。ただし、本番問題よりもTACのネット試験は少し難しいので注意が必要です。TACで8割くらい正解できれば、本番では8~9割は取れるかと思います。

2つめは、ネットスクールの無料体験プログラムです。こちらも本番のネット試験と同様のスタイルで問題を解くことができます。個人的には、本番よりも少し簡単だと思います。9割くらいは取れるように、何度か問題を解きましょう。

》ネットスクール公式サイト「無料体験プログラム」

私は、ネットスクール3回分とTAC1回分を、2周解きました。最終的には、TACの模擬ネット問題では正解率8割、ネットスクールでは9割くらい安定して点数を取れるようになっていました。

■役立つコメント
・簿記3級は、問題のボリュームがあるので、時間が足りないと思います。何度もネット方式の練習をしておき、パソコン操作方法に慣れておきましょう。

第三問の「純利益の計算、繰越利益剰余金の計算、資産や負債の合計金額など」は、計算が合わなかったらすぐに飛ばした方がよいです。計算に時間がかかり、難しい問題ですが、正解しても2~3点くらいしかないです。それよりも第一問の仕訳の見直しなど、得点が大きいところに時間を掛けた方が良いです。

・問題を解く順番は第一問、第三問、第二問が、よいと言われています。私もその順番で、ネット模擬問題を練習し、本番もその順番で解きました。

さいごに:1週間の勉強から得た学び

1週間という限られた時間の中で、簿記3級の取得を目指しました。

正直いって、1週間は簿記漬けになったので結構大変でした。とはいえ、短期間で取得することができて満足だったのと、勘定科目をしっかりと暗記できたので、仕事や私生活でも結構役立っています。特に決算書を読んだり理解するスピードが速まりました。

簿記3級は、経理事務を行う上で必要となる基礎知識であり、経営者や個人事業主や株投資にも役立ちます。転職でも有利に働くので取っておいて損はないかと思います。

資格勉強はいかにモチベーションを維持するか?が最も大事だと考えています。

私は、ついつい後回しにしてしまうクセがあるので、1週間という短い時間で自分を追い込み、高い集中力を維持して試験に挑む選択をしました。

もし、仕事や家庭事情で多忙な方は、私のように簿記勉強に毎日4~6時間の時間を費やすことは困難かもしれません。そのような方は、スタディングアプリなどで、うまくスキマ時間を利用して学習することをおすすめします。

私は、現在、税理士に向けた勉強をスタディングアプリを使い行っています。このアプリは、非常に使い勝手がよく、スマホでスキマ時間に効率よく勉強することができます。また、講師の方の説明やスライドも分かりやすく、学習進捗率も表示されるので、自分が全体に対してどのくらい勉強したのかも知ることができます。また、勉強したことをしっかりと記憶に残すためには、繰り返しの学習が大事です。スタディングには、AI機能が備わっており、過去に間違った箇所や、学習してから時間が経った問題などをAIが自動でピックアップしてくれて、毎日出題してくれます。これがかなり便利で、効率のよい資格勉強の手助けをしてくれます。

簿記学習がうまくはかどらない!という方は、このような学習アプリで勉強をはじめてみるのも良いと思います。簿記3級だと、値段も参考書と比較してもそこまで高くなかったので、ぜひ、ご検討してみてください。

》スタディング簿記3級 (3850円)


以上となります。

少しでも、簿記3級の資格学習の参考になれば幸いです。ここまで読んで頂きありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました