第7回目の超初心者向けのIT講座は、
「IDE(総合開発環境)とエディタ」について解説します。
プログラミングはややこしく挫折しやすいです。そのため、方向性を間違わなことが大事です。
超初心者向けのIT講座(第1~7回)は、プログラミングの全体像が分かるように作りました。これからプログラミングをはじめる方には、まず、読んで頂きたいと思います。
前回(第6回)のおさらい

・プラットフォームとは
WindowsやMacOSやLinuxなど、OSやハードウェアの違い
・IDE(総合開発環境)とは
複数の言語やシステムを組み込む際に、1つの場所で作れる開発環境のこと
・フレームワークとは
全体の流れや手順が、枠組みや骨組みとして、事前に用意されているもの
・ライブラリとは
プログラミング言語における「便利な道具を集めたもの」
IDE(総合開発環境)とは
IDE = Integrated Development Environment = 総合開発環境ということで、アプリケーションを作成する上で、開発する環境がすべてそろっているということです。
言い方を変えると、テキストエディタ、コンパイラ、デバッガの3つが揃っていることにもなります。
・テキストエディタとは
ソースコードを編集するときに使うソフト
(ソースコードとは人間が書いたプログラムのこと)
・コンパイラとは
ソースコードをバイナリコードに変換するソフト
(バイナリコードとはコンピュータが理解できる形式のこと)
つまり、人間が書いたプログラムを、コンピュータが理解できるように翻訳するソフトをコンパイラと言います。
・デバッカとは
不具合(バグ)の原因を見つけて直すソフト
プログラムを起動した際に、エラー箇所や原因を教えてくれる機能です。
ここからは、いくつかIDEの例を紹介したいと思います。
IDEの例①: Visual Studio
Microsoftが提供するIDE。Windows向けのアプリに最適。最近はMacOSにも対応。
C#の開発におすすめ。
IDEの例②:Eclipse
IBMが過去開発したもの。Javaを使ったWebシステムに向いている。プラグインで多数の言語に対応可能。
IDEの例③:Unity、Xcode
ゲーム開発で良く使われる。
UnityはC#で、3Dや2DやVRなど幅広く活躍。
Xcodeはswiftで、Apple向けアプリに活躍
IDEの例④:Anaconda
Python用のIDE。機械学習やデータサイエンス、Web開発にも使われる。
IDE(総合開発環境)とエディタの違い
IDEは、テキストエディタ、コンパイラ、デバッガの3つが揃っているのに対して、エディタはテキストエディタが主な機能となります。
最近は、エディタも多機能になってきており、IDEとの境目がなくなってきています。
有名なところでは、Visual Studio Codeがあります。Microsoftにより公開されたものです。多数の言語に対応しているのと、デバッガ機能も備えています。また、多数のプラグイン(追加オプション機能)を導入できるので、エディタというよりは、もはやIDEとしての機能も充分に備えることができます。
メリット・デメリット
IDEの方が、1つで、何でもできるメリットがあります。ただし、動作が重いのがデメリットとなります。
逆に、エディタは、動作が軽いですが、できることが制限されます。
しかし、エディタであるVisual Studio Codeの場合は、プラグインを導入すれば、できることもどんどんと増えます。一見、一番いいと思ってしまいますが、どのプラグインを入れたらよいかが初心者には分かりづらく、環境設定が難しいデメリットがあります。
さいごに
第7回目までの講座で、どの言語から勉強しようかや、IDEのインストールが必要だということなど、プログラミングをはじめるにあたり、少しでもイメージできていたら幸いです。
これだと思った言語を、毎日どんどんと学習していくのが良いです。
あと、独学は挫折する確率が70%と言われており非常に高いです。
もし、分からないことや、もう少し詳しく知りたい方は、その道のプロに聞くのが、一番確実で早いと思います。
プログラミングで挫折しないようにするには、最初にプロに相談しておくのは重要です。テックキャンプには無料相談サービスがあるので、うまく活用するのが良いです。
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