基本情報技術者資格

基本情報技術者試験とは?メリット5つを徹底解説【23年4月より試験に大きな変更あり】

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このブログは資格勉強をテーマにお役立ち情報を紹介しています。

基本情報技術者はどんな資格?何に役立つ?

そのような疑問にお答えするために、基本情報技術者試験について情報を集約しました。

取得メリットは5つあります。
ぜひ、資格勉強のモチベーション向上につなげていただけたらと思います。

この記事で分かること
  • 基本情報技術者試験とは?
  • 合格者数や難易度
  • 5つのメリット
  • 活かせる仕事や年収について
  • 23年4月からの試験変更点について
  • 勉強時間、勉強法
◆基本情報技術者試験の勉強をこれからはじめる方に
合格までに必要な情報を下記の記事にまとめていますので、合わせてご確認ください。
》基本情報技術者試験の合格に向けた完全マップ

どんな資格?

基本情報技術者試験とは「IT人材としての基本的な知識や技能をもっていることを証明する国家資格」です。

その歴史は古く、1969年に第二種情報処理技術者認定試験としてはじまり、現在、50年以上も続いています。このため、日本のIT業界のなかでは、知名度が高い資格です。

※「情報処理技術試験の歴史」IPA公式HPより抜粋

難易度はレベル2

基本情報技術者試験は、ITパスポートよりも難しいです。

難易度はレベル2となります。

ITパスポートは、ITを利活用する者という位置づけにあり、試験レベルは最も易しいです。

一方、基本情報技術者試験は、情報処理技術者の区分において基礎的な知識・技能が必要とされます。特に、プログラミングやアルゴリズムが試験で問われるため、エンジニアとしての素質や素養が重要になります。このため、ITパスポートより難しいです。

基本情報技術者試験のうえには、応用情報技術者試験が位置づけされています。ITエンジニアとしてさらにステップアップしていく際には必要となる資格です。

ITエンジニアの登竜門

基本情報技術者試験は、IT若手社員の登竜門として活用されています

対象としては、上司の指導下において、ITに関わる仕事を自分で推進できる人材となります。入社2~3年目までに合格が義務付けされている企業もあります。

また、公式IPAサイトには下記のように紹介されています。

・ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします。しっかりとした基礎を身に付けることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。
》情報処理推進機構の公式HPより

以上より、基本情報技術者試験を取得すると「IT系の基礎知識を備えていて現場で活躍できる人材だろう」と就職先や社内昇格時に証明することができます。

合格率、受験者数

  • 紙形式(2009-2019年) 合格率:約25%
  • CBT形式(2020年以降) 合格率:約40%
  • 受験者数は毎年10万人程度

紙形式のときは合格率は25%でしたが、CBT(Computer Based Testing)が採用された2020年以降は合格率が40%付近と高水準で推移しています。

また、受験者数は毎年10万人程度が応募しており、人気と実績のある国家資格といえます。

※基本情報技術者の「応募数、受験者数、合格率、年齢、学歴、勤務別など」の統計情報は、公式サイトにて確認できます。ご興味がある方は下記リンクよりご覧ください。
》「統計情報について」情報処理推進機構の公式サイト

CBTで合格率が増加した理由

CBTで合格率が増加した理由は、午前試験と午後試験が、別日で受験可能になったことが考えられます。

紙形式のときは、午前試験と午後試験のどちらも1日で受験する必要がありました。

しかし、CBT形式に変わってからは、別日に試験を受けることができるようになったため、それぞれの対策をしっかりとできるようになったことが合格率が増加した理由として考えられます。

※2023年4月より試験名称は、午前試験は科目Aとなり、午後試験は科目Bに変更されました。さらに出題範囲や形式も大きく変更され、同じ日に受験する方式に戻りました。今後の合格率の推移も注目が必要です。

2023年4月からどうなるか不安・・・

最年少合格者は9歳

基本情報技術者試験の受験には年齢制限はありません。

  • 20~25歳の受験者が多いです
  • 最年少合格者は9歳です(23/4/5)
  • 最年長合格者は82歳です(23/4/5)

IT系以外にも、高校生や大学生や文系の方など、幅広いひとが受験しています。

メリットは5つ

何に役立つ?役立たない?

基本情報技術者試験を取得することで得られるメリットは5つあります。

  1. ITエンジニアの給料、キャリアアップ
  2. 高校生は、大学入試の優遇制度あり
  3. 大学生は、単位として扱う事例あり。就活にも有利
  4. 就職や転職に役立つ
  5. 応用情報技術者試験への勉強に繋がる

1. ITエンジニアの給料、キャリアアップ

企業によっては、給与に資格手当が付いたり、一時金がもらえたりするので給料アップに繋がります。

また、若手の評価の1つとして活用したり、昇格に向けて義務化されている企業もあり、キャリアアップとしての役割も担っています。

活用実績のある企業例は下記となります。

・株式会社野村総合研究所
・株式会社日立ソリューションズ
・株式会社日本総合研究所
・株式会社NTTデータユニバーシティ
・太平洋工業株式会社
・株式会社日本総研情報サービス
・SCSK株式会社
・群馬銀行

※活用例を詳しく知りたい方は、情報処理推進機構の公式サイトにて確認できます。
》基本情報技術者の企業活用事例「情報処理推進機構の公式サイト」

2. 高校生は、大学入試の優遇制度あり

基本情報技術者で大学入試が優遇される大学は、200校を超えています。

》入試優遇している大学リスト(IPA公式サイトより)


このため、高校生のうちに基本情報技術者を取得することはかなりメリットがあると言えます。

また、ITパスポートや基本情報技術者試験を高校生のうちに取得しておくように、勉強を推奨する高校もあります。

活用実績のある高校の例は下記となります。

・群馬県立高崎商業高等学校
・静岡県立浜松城北工業高等学校
・静岡県立沼津商業高等学校
・茨木県立産業技術短期大学校

※活用例を詳しく知りたい方は、情報処理推進機構の公式サイトにて確認できます。
》基本情報技術者の高校活用事例「情報処理推進機構の公式サイト」

3. 大学生は、単位や報奨金が貰える制度あり

基本情報技術者を取得すると、単位がもらえる大学が増えています。
》単位が貰える大学一覧(IPA公式サイト)

さらに、受験料の補助、合格者の表彰、合格者への報奨金支給が導入されている大学も多くあります。
》報奨金が貰える大学一覧(IPA公式サイト)

単位や報奨金が貰えるのはモチベーションがあがる

4. 就職や転職に役立つ

企業の求人募集要項に基本情報技術者が記載されていることが多いです。また一般企業の採用でもプラスに働くことがあります。

基本情報技術者を取得していると、ITの基礎知識や技能を備えていることの証明になるため、雇う側からしても安心材料となり、就職や転職のプラス材料に繋がります。

また、IT人材は、IT系以外の一般企業にも近年必要とされます。例えば、会社にITインフラを導入する際には、IT企業に業務依頼することになりますが、そこで交渉できる人物としてIT人材が必要となるからです。

5. 応用情報技術者試験への勉強に繋がる

基本情報技術者で勉強した内容は、1ランク上の応用情報技術者試験にも役立てることができます。

応用情報技術者に合格するとさらにメリットがひろがります。

応用情報技術者に合格すると得られるメリット
  • 給与up、昇進
  • 就職、転職で更に有利に
  • 中小企業診断士試験の第一次試験科目の一部免除
  • 弁理士試験の理工V(情報)が免除
  • 警察のサイバー犯罪捜査官及び情報処理区分の採用で加点
  • 厚生労働省のモノづくりマイスター事業の募集要項の1つ

このため、基本情報技術者に合格したひとは、次に応用情報技術者試験を受験するひとがおおいです。

基本情報技術者が活かせる仕事や年収は?

基本情報技術者は、求人要望にも記載されていることもあり、就職や転職にも有利に働きます。

また基本情報技術者を一度取得しておけば、有効期限はないので、一生の資格として所持しておけます。

リクナビ

リクナビで基本情報技術者で検索すると、657件ヒットします(23/4/5)。

募集としては、ITエンジニアが多いですが、なかには運送会社事務や病院事務など、多くのジャンルからの要望もあります。

初年度年収は300~700万円であり、取得しておくと就職や転職に幅が広がることに繋がります。

マイナビ

マイナビで基本情報技術者が募集要項に入っている企業は31社あります(23/4/5)。

初年度年収は300~700万円であり、リクナビ同様、基本情報技術者を取得しておくことで、就職や転職の幅が広がるのと、入社時のステータスにも有利に働く可能性があります。

試験概要と、23年4月からの変更点

2023年4月より、試験日や、試験時間、出題範囲に大きな変更がありました。

試験時間は30~40%短縮され、特に午後試験は変更が多く、長文読解はなくなり、プログラミング選択(C言語/Python/表計算/javaなどから1つ選択)がなくなり、シンプルな試験方式に変わりました。

以前の試験変更後
(2023年4月以降~)
試験日年2回通年開催
試験料金7500円7500円
試験名称午前試験(別日)
午後試験(別日)
科目A(同日)
科目B(同日)
試験時間午前:150分
午後:150分
科目A:90分
科目B:100分
問題数午前:80問
午後:5問選択(11問)
科目A:60問
科目B:20問
出題形式午前:選択式
午後:長文読解/大問
午前:選択式
午後:小問
出題範囲午前:IT全般
午後:IT全般(5割)
   アルゴリズム(2.5割)
   プログラミング選択(2.5割)
午前:IT全般
午後:情報セキュリティ(2割)
   アルゴリズム&
   プログラミング(8割)
採点方式固定点数/60点以上IRT方式

試験内容に変更がおおすぎる。

これから受けるのに不安・・・

情報処理推進機構の公式サイトで科目Aと科目Bのサンプル問題が公開されています
》新方式の科目Aと科目Bのサンプル問題入手(情報処理推進機構の公式サイト)

サンプル問題については、過去問道場サイトでも解説付きで公開されていますので、そちらで学習するのがおすすめです。

試験日

以前までは年に春と秋の2回でしたが2023年4月より通年受験できるようになりました。

受験の翌日から30日を超えた日以降を受験日として指定できるので、年に最大10~11回、受験することができます。

試験名称

試験名称は、午前試験は科目Aとなり、午後試験は科目Bに変更となりました。

また、午前試験、午後試験は別日で申し込みが行えましたが、科目Aと科目Bは同日に受験する方式に戻りました。

午前試験や午後試験は、紙方式のときの試験名称の名残だったので、分かりやすくなったかと思います。

試験時間

試験時間は30~40%短縮されました。

いままでは150分とかなり長かったので、これからの受験者にとっては時間が短縮されることは良い変更点かとおもいます。

問題数

試験時間短縮や試験形式変更に伴い、問題数にも変更がありました。

午後試験は11個の大設問から5個を選択するので複雑でしたが、科目Bに変わってからは全問を解けばよくなったので、シンプルな方式となりました。ただし、問題数は増えているので、時間配分には注意が必要です。

出題形式

午前は変更なしですが、午後は長文読解がなくなり小問題に変更となりました。

午後試験は長文読解でかなり難しかったので、科目Bで小問題に変更になったのはこれから受験する方にとっては良かったと思います。

出題範囲

午前は変更なしですが、午後は実言語の選択がなくなり疑似言語が採用され、シンプルになりました。

午後試験は、いままでは、C言語/Python/表計算/java/アセンブラから1つ選択し問題を解く必要がありましたが、科目Bでは疑似言語となりました。

科目Bの配点はアルゴリズムとプログラミングで8割を占めるので、よりIT技能の重要性が高まったことになります。IT初心者や文系のかたは注意が必要です。

採点方式

いままでの採点は固定方式で合格ラインは6割正解でしたが、今後はIRT方式に変更となります。

IRT方式とは、問題の難易度によって点数が変わる採点方式のことです。

いままでは、CBTで1人1人が異なる問題を解く際に、難易度によっては不公平が生じていましたが、IRT方式で難易度ごとに点数が補正されるため、より公平な試験に変更されています。

※IRT方式での合格ラインについては公式サイトに明記されていなかったので、ひとまずはこれまでと同じ6割以上を目標に勉強することになるかと思います。

勉強時間

IT初心者の方の勉強時間は200時間が推奨されています。

基本情報技術者試験は、IT基礎全般に加えて、アルゴリズムやプログラミングの知識が必要となるため、試験範囲はかなり広いです。

IT初心者の方がいちから参考書などで勉強する場合は、200時間程度が推奨されています。とはいえ、動画学習や、スクール教材など、効率良く勉強すれば勉強時間は大幅に減らせるかと思います。

最短勉強法については、下記の記事にまとめていますので、合わせてご覧ください。
》基本情報技術者試験を最短で合格する学習法【目標50時間以下】

勉強法について

  1. 全体像を把握
  2. 最新シラバス対策
  3. アルゴリズム/プログラミング対策
  4. 過去問を解く

1. 全体像を把握

基本情報技術者試験の勉強は、まず全体像を把握しましょう。

試験出題範囲がかなり広いので、200時間が勉強時間に必要と言われています。

200時間は大変なので、まずはUdemy動画で全体を効率よく学習するのがおすすめです。

動画は11時間で、1.5倍速で視聴すると約8時間でひととおりの勉強が完了します。基礎からきっちりと解説してくれるので、初心者の方も安心して勉強することができます。

Udemy
~初めから学ぶ~
基本情報技術者試験 最速 合格講座

23年5月時点で、28595人が購入して評価は★4.4とかなり高いです。多くの方がこの動画で学習して満足していることが分かります。

Udemyについては下記の記事に詳しくまとめていますのでご確認ください。
》基本情報技術者の勉強にUdemy動画はアリ?おすすめは?

2. 最新シラバス対策

基本情報技術者試験は、最新のIT動向から問題が出題されやすいです。

試験出題範囲のシラバスは毎年変更され、最新シラバスからは多いときは全体の2割くらいが出題されます。このため、最新シラバス対策を行っておかないと、試験本番で点数が大きく低下するリスクがでてしまいます。

最新シラバス対策は参考書が確実です。

その理由は、参考書は毎年改定版が発売されるので確実に最新シラバス対策を行うことができるからです。

おすすめの参考書は、情報量が多く、最新シラバスに対応した下記となります。

・最新シラバスに対応
・情報量が多い
・イラストも多く分かりやすい
・アマゾンランキング1位

口コミも良い

参考書の必要性については、下記の記事に詳しくまとめていますのでご覧ください。
》基本情報技術者試験の勉強に参考書はいる? いらない?【おすすめを紹介】

3. アルゴリズム/プログラミング対策

科目Bのアルゴリズムとプログラミングは、配点が8割を占め、かなり難しいです。

基本情報技術者試験に合格するためには、アルゴリズムとプログラミングをしっかりと勉強する必要があります。

アルゴリズムとプログラミングは、疑似言語で出題されます。

2023年4月から問題形式が大きく変わり、実際のPythonやjavaなどのプログラミング言語ではなく、疑似言語(世の中に存在しない仮想言語)での出題となりました。

アルゴリズムとプログラミングの勉強は、疑似言語の基礎構文とルールをまず覚えましょう。

疑似言語の基礎構文とルールを勉強するのは参考書がよいです。アルゴリズムとプログラミングは、参考書で抜け漏れなく勉強しておかないと、分からない構文などが本番で出てきてしまうとと解けないからです。

おすすめの参考書は下記となります。

・基礎からきっちり学べる
・最新試験の疑似言語に対応している
・易しい表現で書かれている
・レビュー口コミ評価も高い

アルゴリズムとプログラミングの勉強については、下記の記事にそれぞれの勉強法をまとめていますので、ご覧ください。

》【科目B】基本情報技術者試験のアルゴリズムの勉強法【初心者向け】

》【科目B】基本情報技術者試験のプログラミング(疑似言語)の勉強法【初心者向け】

アルゴリズムとプログラミングの勉強は、将来のITエンジニアにも繋がるので無駄になりません。早めにマスターしておきましょう。

4. 過去問を解く

過去問を何度も解き、試験問題に慣れましょう。

過去問は「過去問道場サイト」が解説が分かりやすくおすすめです。しっかりと解説を読み、理解を深めておくとよいです。

過去問道場サイトの有効な活用法については下記の記事にまとめていますのでご覧ください。
》【基本情報技術者試験】過去問道場だけで勉強する際の注意点と活用法の紹介

基本情報技術者試験はITエンジニア向けの資格なので、初心者や未経験者にはかなり難しいです。とはいえ、取得するメリットも多いのでコツコツと勉強していきましょう。

以上となります。少しでも資格勉強の助けになれば幸いです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

》基本情報技術者試験の合格に向けた完全マップ
》プログラミングを最短でマスターして稼ぐ方法

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